かちかち山

日本昔話タロットの剣 ソード

春の物語

生きる事はサバイバル

生きとし生けるモノ

全てが生き抜く為に必死。

そんな争いに巻き込まれたくないし、

人を傷つけたくもない。

しかし、この世には無防備で人を信じる危険が確かにある。

悪い人はいない、

誰かが助けてくれる、なんて言ってられないことがある。

子供たちにも伝えなくてはならない物語。

1番 戦いの始まり 開戦

春、
様々な命が芽生える。
あるところ住んでいたお爺さんが、
畑仕事にやって来る。
お爺さんは豊作を願って種蒔きをします。
しかし、蒔いても蒔いても、
すぐそばからタヌキが畑を荒らして種を食べる。
お爺さんはとうとうタヌキを捕まえました。

2番 油断はならない 均衡状態

お爺さんはタヌキを捕まえ意気揚々と帰宅。
お婆さんにたぬき汁にしよう!と任せて、
再び畑へ
春の畑仕事は忙しい
タヌキは縛られてはいるが、
お婆さんの頭上にあり、
油断ならない状況が伺えます。

3番 ズタズタにされる 絶望

タヌキ汁を作ろうと仕込みをするお婆さん。
タヌキは泣きながらお婆さんに手伝わせてくれとせがむ。
最後ぐらい人の役に立ちたいと言うのだ。
お婆さん、可哀想になって、タヌキの縄をほどいてやった。
してやったりのタヌキ。
手伝う素ぶりをして、お婆さんの背後に周り、
杵でお婆さんを殴りつけた。
何という残酷非道。

4番 停止

優しかったお婆さん。
しかし、それが仇となり、
タヌキの一撃を喰らってしまいました。
もう、目覚める事はありません。

5番 詐欺

お婆さんを殺したタヌキ。
逃げようとするが、それでは気が収まらない。
タヌキはお婆さんに化けて、
お爺さんを執拗に苦しめる。

6番 諦め

お婆さんに化けたタヌキは正体を表す。
「ざまあみろ! ジジイ、婆さん汁食った!」
お爺さんは腹いっぱいで追いかける事が出来ません。

7番 計画の遂行

逃げるタヌキ、
思い通り、
計画通り

8番 悪いニュース

お婆さんの血が付いた服を前に震えるお爺さん。
お爺さんは凍り付き、
正常な判断が出来ない状態。

9番 後悔

お爺さんは知らないとは言え、

愛するお婆さんを食べてしまった事、

元はと言えば、タヌキを優しいお婆さんに任せてしまった事。

涙に暮れる毎日です。


10番 苦痛の極み

お爺さんは懺悔の念が消えず、

生きながら死んでしまったかのようです。

 

ズタズタの心。

 

見ていられない状況に

ウサギが現れるのは、変化の兆し。


ペイジ

お爺さんの話を聞いたウサギは、

颯爽と立ち上がります。

剣を手にしていますが、

盾は持っていません。

決して引き下がらない強い意志。


ナイト

カチカチ山の盛り上がるシーン。

ウサギはタヌキの担ぐ薪にこっそり火をつけ、

大やけどを負わせます。

突撃!


クイーン

大やけどのタヌキに、

ウサギは唐辛子入りの軟膏を背中にべっとり塗り付けます。

痛みで気が狂いそうなタヌキ。

このカードは同情無用。

全力で戦う事を勧めます。


キング

大怪我のタヌキを滋養を付けるためにと、

魚取りに誘うウサギ。

小さな船は木製。

大きな船は泥製。

欲深いタヌキは大きい方に乗せろと言う。

あぁ、運が尽きたタヌキ。

沈みゆく中助けを求めるが、

ウサギに櫂でしこたま殴られ、哀れ海の藻くずとなる。

征伐。制覇。天誅。


カチカチ山は残虐な物語です。

しかし、近年の残虐な事件を考えると、

実際に似たような事は必ずあるのです。

 

そして、大事な子供に「知らない人について行くな!」

「変な人間がいる事実」を教える心が、

このカチカチ山という昔話を生み出しました。

 

私たちも、

自分を守るため、

愛する人を守るため、

頭の片隅に戦う大事さを留めておかなければならない。