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俺はどう生きるか?

日本昔話タロット 小アルカナ「桃太郎伝説」秋の物語

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日本昔話タロット 小アルカナ「桃太郎伝説




日本昔話タロットの小アルカナ「桃太郎伝説」について

小アルカナ「桃太郎伝説」のテーマ

通常のタロット「ワンド」に当たります。

季節背景は「秋」

仕事の物語。

 

人が社会的に成長していく過程。組織や社会の大事さを教えてくれます。

桃太郎は鬼退治に向かう前にお婆さんから「きび団子」を貰います。

きび団子をきっかけに犬、キジ、猿を味方につけ、鬼退治という大仕事をやってのけます。奇跡の勇者桃太郎でさえ助けが必要だったのです。

桃太郎は自分の力だけでなく人の忠告を素直に受け更に大きな力を発揮するのでした。

桃太郎伝説」って、どんなお話?

 昔々、あるところにお爺さんとお婆さんが住んでおりました。お爺さんは山へ柴刈りにお婆さんは川へ洗濯に向かいます。お婆さんが川で洗濯をしていると、上流から「ドンブラコ、ドンブラコ」と大きな桃が流れてきます。お婆さんは洗濯をやめ、大きな桃を捕まえました。 それはそれは本当に大きな桃です。 「これはお爺さんが喜ぶでな。」お婆さんは大きな桃を家に持ち帰りました。「これはどうしただ!?」大きな大きな桃を見てお爺さんはビックリ。やんややんやと二人で手分けして桃を半分に切る事にしました。 驚いたことに桃の中から元気のいい男の子が出てきました。二人には子供がありませんでしたので大変喜び、桃から生まれた男の子という事で「桃太郎」と名付けて大事に育てる事になります。桃太郎は元気で力持ちよく遊び、よく食べ、すくすくと育っていきました。

その頃、度々村が鬼に襲われることがありました。鬼と言っても一匹ではあ りません。赤鬼、青鬼、緑鬼沢山の鬼がいるのです。 鬼たちは村から海を渡ってはるか沖にある「鬼ヶ島」からやってきます。 村人がとても行くことの出来ない荒々しい海を渡って、村人がせっかく手に 入れた財産や作物を奪い、時には女子供をさらっていきます。 村人たちはそんな鬼たちに頭を悩めておりました。

桃太郎はそんな話を耳にし、

「いつか鬼退治をして、困っている村人を助け よう!」

そう思っておりました。

桃太郎は打倒鬼を胸に秘め鍛錬しました。そして、立派に成長しついに鬼 退治に出掛ける日を迎えました。 お爺さん、お婆さんは桃太郎が強いのは知っています。とは言え屈強な鬼たちを桃太郎一人で倒すなんて、とても心配です。お爺さん、お婆 さんは何かの役に立つかもと、二人で一所懸命にこしらえた「きびだんご」 を桃太郎に渡します 「決して無理をしないでね。苦しい時はこのきびだんごを食べるんだよ。 このきびだんごは特製のきびだんご。食べると千人力だよ。」

お爺さんとお婆さんは鬼退治よりも桃太郎が無事帰るかが心配です。 きびだんごを受け取った桃太郎はお爺さん、お婆さんに無事に帰る事を誓い村を出ました。桃太郎がしばらく行くと傷ついた犬がおりました。

「桃太郎さん、桃太郎さん、何処に行くんですか?」

「私は今から鬼ヶ島に鬼退治に出掛けるんだ。」

「えっ、鬼退治ですか!?」犬は驚きました。 

「実は私の仲間も鬼に襲われて、、、。」

「それは誠か?」

「はい、まこともまこと。だけど私も傷ついてしまって…。何か食べるもの があれば、元気に回復するだろうに、、。」

「犬殿、これを召し上がれ、」桃太郎はお爺さん、お婆さんに貰ったきびだんごを犬に手渡しました。犬はきびだんごを早速食べました。 千人力のきびだんごです。犬は見る見るうちに元気になり 「私も是非ともお供します。」と桃太郎の仲間に加わりました。 桃太郎は犬と共に歩き出しました。すると、今度は弱ったキジがいました。

「桃太郎さん桃太郎さん、何処に行かれるのですか?」弱ったキジ。

「鬼ヶ島に鬼を退治に、、、。」桃太郎が言うと

「なんと、私の山も鬼に荒らされました。私も是非とも加勢したいが怪我をして、、。」 桃太郎は弱ったキジにきびだんごを差し出します。千人力のきびだんご。弱って飛ぶこともままならなかったキジは見事回復。

「鬼退治に是非ともお供させてください。」と犬に続き、空飛ぶキジも仲間に加わりました。これは心強い。桃太郎たちが歩きだすと草葉の陰から声がします。

「桃太郎さん、私にもきびだんごを、、、。」 見ると傷ついた猿が顔を覗かせます。

桃太郎は猿に駆け寄ると、きびだんごを口に運んでやりました。猿は傷に苦しみながらきびだんごを頬張ります。ゆっくり飲み込むと、猿の顔に血の気が戻ります。千人力のきびだんご。お猿さんもすっかり元気になりました。 聞くと猿も群れを鬼に襲われ仲間もさらわれ、てんでバラバラになってしまったのです。元気を取り戻した猿は続けて言います。

「仲間を襲った鬼を許せない。私も是非ともお供させてください。」

こうして、桃太郎は猿、キジ、犬を従え、鬼退治に向かいました。桃太郎一団は力強い結束力で荒波を越え、鬼ヶ島に到着。 鬼ヶ島に着くと、キジは偵察とばかりに上空から鬼ヶ島の様子を見ます。

「宴会が始まっているようで鬼たちは皆酒を飲み始めてます!」

「酒を飲んでいるとはいえ、相手は鬼だ。みんな油断をするでない。行くぞ! 」

桃太郎は門を突き破ります。門を守る鬼たちは手薄でした。桃太郎はパパンと見張りの鬼をやっつけると、鬼ヶ島中枢部に乗り込みます。 犬はいち早く中へ駆け込み、大声で吠えます。 「鬼ども観念せよ!お前たちの悪事が裁かれる時が来た! 」犬は力一杯吠えます。鬼たちは砦の中から響き渡る犬の遠吠えを聞き、すでに大群が押し寄せていると勘違い。一平卒の鬼どもは慌てふためき戦力にな りません。そんな鬼を猿が背後から引っ掻いて回ります 鬼たちは敵も味方も分からなくなり、傷付け合って暴れまわってい誠にありがとうございます。 鬼ヶ島は阿鼻叫喚。地獄絵図となりました。 この騒ぎに鬼の総大将が現れます。「何だこの騒ぎは?」 鬼の総大将は他の鬼に比べると一回りも二回りも大きい鬼です 桃太郎はひるむことなく、大義名分を掲げます。

「鬼の総大将! 村や山へむやみに立ち入り、人々や動物の財産や山の恵みを分かち合うことなく一方的に奪うとは不届き千万。その方たちを成敗する為、桃太郎、並びに山を守る友が参上仕る。神妙に勝負しろ! 」

勇ましく言い放つ桃太郎に鬼の総大将は

「何!? 小僧。人間が俺様たちを成敗? 笑わせるな!」

鬼は片手で桃太郎を掴もうとします。桃太郎は素早く翻ります。

「刀、もしくは金棒を持て!」 桃太郎は丸腰の鬼でなく、しっかり力の勝負を付ける気です。 鬼の総大将は桃太郎の身軽なフットワークをみると、手強き奴と心得、金棒を手にします。鬼は3メートルはあろうか身の丈。その上、金棒を上段に構えます。ざっと、4メートル以上はある出で立ち。普通なら腰が抜けてしまうような殺気です。下半身はやや内股、かかとを上げてすり足。鬼の総大 将、大きいだけではなさそうです。 桃太郎は瞬きすることなく、鬼を睨み上げます。 ジリジリと鬼の総大将は桃太郎に詰め寄ります。 桃太郎にもう逃げる場所がないと考えた瞬間、鬼は桃太郎目がけて金棒を振 り下ろします。桃太郎はこれを難なくよけます。よけたと思ったら、もう鬼の総大将は倒れていました。桃太郎の剣は鬼の大将はもちろん、他の鬼にもお供でやってきた犬、キジ、猿にも見えませんでした。 鬼の総大将を一瞬のうちに倒した桃太郎にどの鬼も敵ではありません。 桃太郎は村の財産、作物、山の恵み、さらわれた仲間を探し出すと、鬼たちに「今後、もし村や山を襲う事があれば私が黙っていないぞ!」と鬼たちに言いました。鬼たちは二度と致しませんと約束しました。 桃太郎一団は鬼ヶ島を後にし無事村に帰りました。 そして、 鬼から返してもらったお宝を村人や、 山の仲間に返しました。 そうして、桃太郎は家に帰りました。 桃太郎が家に帰るとお爺さん、お婆さんは涙しながら喜びました。

「おまえにもしもの事があったら、、、。」 桃太郎はお爺さん、お婆さんにとっての希望の光です。 しかし、もうお爺さん、お婆さんだけの桃太郎ではありません。 村の人たち、山の仲間たちを守る桃太郎として末永く平和に暮らしましたとさ。

桃太郎伝説 Ⅰ

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ある日、

お爺さんは柴刈りに、お婆さんは川に洗濯に行きます。

お婆さんが洗濯に勤しんでいると、上流から大きな桃がどんぶらこ~どんぶらこ~

と流れてきました。

キーワード
正位置:誕生。新しいスタート。創造。独創性。経験のはじまり。
逆位置:破滅。減衰。計画の失敗。早まったスタート。不毛。

桃太郎伝説 Ⅱ

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大きな桃を持ち帰ったお婆さん。

お爺さんも驚きです。

中から何が出てくるのか?

キーワード
正位置:一つに絞る。責任。犠牲を払って手に入れる。権威。
逆位置:突然の不運。失脚。迷う。決断できない。

桃太郎伝説 Ⅲ

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何と、中から元気な男の子が!

天の恵み!

子供のない老夫婦は光が差し込んできたのを感じます。

名を桃太郎と名付け、

大きくなるのを楽しみに育てていきます。

キーワード
正位置:未来への展望。話し合いで良い結果。吟味。貿易。進出。
逆位置:希望が見えてくる。トラブルの終焉。逆境の変化。

桃太郎伝説 Ⅳ

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何とも穏やかで平和な時間が流れます。

桃太郎も近所の子と遊んで、

とっても元気です。

空には実りを表す鰯雲

まさしく天高く馬肥ゆる秋~の雰囲気

キーワード
正位置:平和。休息。穏やか。くつろぎ。
逆位置:正位置と逆位置に大きな違いはありません。

桃太郎伝説 Ⅴ

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その頃、時折鬼が現れ、村人たちを襲っていました。

村人たちは作物や

時には女子供まで奪われていたのでした。

キーワード
正位置:混乱。闘争。障害。小競り合い。喧嘩。スポーツ。
逆位置:混乱。けん制し合う。複雑な状況。もめごと。

桃太郎伝説 Ⅵ

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桃太郎はそれを聞き、

いつかは鬼を退治すると誓います。

しかし桃太郎はまだ力不足。

不安定な足元がそれを表します。遠くには鬼ヶ島。

キーワード
正位置:前進。事業展開。努力が報われる。利益が多い。勝利。
逆位置:報酬。給与の遅れ。他人に先を越される。憂い。嫉妬。

桃太郎伝説 Ⅶ

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桃太郎は日々鍛錬に励みます。

桃太郎の本気度が伺えます。

キーワード
正位置:困難克服。利点。さらなる挑戦。高い目標。
逆位置:驚き。心配。失うかもしれない怖さ。困惑。

桃太郎伝説 Ⅷ

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さぁ、いよいよ出発が近づきます。

お婆さんが千人力のきび団子を作ってくれました。

 周囲の皆、環境も後押ししてくれます。

キーワード
正位置:流れが早くなる。急速な展開。すみやかな行動。
逆位置:遅々として進まない。いやがらせ。牛歩。ジリ貧。

桃太郎伝説 Ⅸ

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桃太郎はたった一人で旅立ちます。

不安もあります。

しかし、大きな事を始めるには一人でも立ち上がらなくてはいけません。

行動を起こさなければ前に進まないのです。

キーワード
正位置:ピンチとチャンスの連続。苦難。見えない状況。
逆位置:不運。問題。遅れ。惨事。不健康。立ちはだかる壁。

桃太郎伝説 Ⅹ

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屈強な赤鬼、青鬼。

これまで思っていた以上に相手、目標が明確になります。

対策や計画の見直しなどを勧めるカード。

キーワード
正位置:重い期待。プレッシャー。不安。無理をする。
逆位置:困難。陰謀。裏切り。損失。犠牲。

桃太郎伝説 ペイジ

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立ち上がった桃太郎に犬が加勢します。

犬は忠誠を意味します。

そして犬は戌を示します。

キーワード
正位置:一貫している。善意。誠実。忠誠。またはそれらを有した人物。
逆位置:信頼できない。おしゃべり。不安定。またはそれらを有した人。

桃太郎伝説 ナイト

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さらにキジも加わります。

キジは行動範囲の広さ、素早さを意味します。

そして、キジは酉を示します。

キーワード
正位置:進歩。挑戦。行動範囲が広い。旅。海外。飛行機。またはそれらを有する人。関わる人。
逆位置:不一致。中断。撤去。撤退。逃げる。またはそれらを有する人。

桃太郎伝説 クイーン

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最後に猿が加わります。

猿は賢い人を意味します。

猿は申を示します。

キーワード
正位置:友好的。実務的。臨機応変。またはそれらを有する人物。
逆位置:自分本位。ずるがしこい。傷つける。またはそれらを有する人。

桃太郎伝説 キング

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これで役者が揃いました。

桃太郎は犬、キジ、猿の仲間と共に

鬼たちを退治しました。

 

素晴らしいリーダーを表すカードです。

キーワード
正位置:決断力。裁判官。冷静な判断。制覇。またはそれらを有する人。
逆位置:虎の威を借りる狐。パワハラ。威張る。またはそれらを有する人。

桃太郎伝説デッキのあと解説

桃太郎は秋の物語です。鬼は努力せずに人々から物を奪う存在。人々が奪われる物とは秋の実り。 春先から畑を耕し種を植え雨の日も風の日も気にかけて、ようやく秋に実ります。手塩にかけて育てた作物を苦労したみんなで分かち合います。その実りを強引に奪っていくのが鬼。鬼は人々にとっても作物にとっても敵です。 村の人々は作物に感謝し食べ、また来年の春には種を植え、作物たちを育て ます。鬼は奪って終わりです。次に繋ぐこともしません。

さて、「桃太郎」とはどんな存在なのでしょうか?

「桃太郎」は桃から生まれます。桃は昔から邪気を払う縁起物で「古事記」では伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が「黄泉の国の使者」(鬼)を桃を投げつける事で退治したとあります。 また、桃はうっすら産毛がありお尻のような形をしています。 女性の下半身のように見える事から豊穣の守り神とされています。

「桃の節句」は女の子が丈夫に育つようにと願う行事です。 その他、桃は栄養価が高く、昔は栄養剤、精力剤のような役割を果たしてきました。以上の事から桃から生まれた「桃太郎」が「豊穣」を司る神の使いという事が分かります。 神の使いの「桃太郎」が秋の豊穣を脅かす鬼を退治します。 ここで仲間となる猿、雉、犬は干支の申、酉、戌に通じます。酉は真西であり、熟成、実り、金を意味します。その酉の両サイドにいる申 戌が加勢して、桃太郎は鬼を退治し、皆に豊作をもたらします。ここで出てくる鬼は台風であったり、大雨であったり、干ばつであったりし ます。申、酉、戌の秋を迎えて、桃太郎という天の使いが自然災害をけちらし、人々をはじめ生き物たちに豊穣をもたらす。 そして、御天とさんに感謝する。もとは秋の収穫祭のようなお話なのです。 大事なのは天に感謝し、畑仕事を精いっぱい頑張る事。実りがあればみんな仲良く分かち合う。桃太郎を紐解くとこんな教訓が見えてきます。

追記

岡山が最も有名ですが、香川県高松市鬼無、愛知県犬山市にも「桃太郎神社」 があり、地名からもゆかりある土地です。

犬山市の「桃太郎神社」は木曽川沿いにあり、桃太郎が入った桃が流れてきた川は木曽川と伝えられています。 その木曽川上流には浦島太郎伝説があり、浦島が目覚めた場所「目覚めの床」 があります。同じ木曽川生まれという事は「桃太郎」と「浦島太郎」は親戚 同士だったかも知れませんね